タロットカードは大きく分けて大アルカナと小アルカナがあります。二つのうち大アルカナはタロットの「魂」と言えるカードです。
“アルカナ”は「秘密」を意味し、大アルカナは人生における“偉大な謎”を象徴しています。このカードたちは、わたしたちが生活していく上で“ひらめき”や“生きていくためのヒント”を与えてくれます。
大アルカナのカードがスプレッドに現れたとき、それはあなたの意識を超えたスピリチュアルな力が、占った問題に対して役立つことを意味します。大アルカナのカードを読むとき、あなたはより高い存在、精神ガイド、天使、または守護霊が身近にいてくれることを感じるかもしれません。
それぞれのカードに描かれる伝統的ながらも美しく豊かな絵は、明快さと知恵を反映しています。カードに描かれるイメージとシンボルには、私たちにスピリチュアルな力を与え、日々の生活や特別な人生の選択を容易にするように設計されています。
大アルカナは、“無邪気”から“悟り”へと導く愚か者の旅としても知られています。「00.愚者」(大アルカナの最初のカード)は、この未知なる冒険の最初のステップである意識の誕生を象徴しています。 最後のカードである「21.世界」は、“旅の終わり”や“神との結合”を意味します。大アルカナは“知恵の探求”と“魂の源への旅”の両方を示しています。
数秘術と大アルカナ
古代の数秘術の研究では、“22”は物理的なものだけでなく高次の面でも共鳴する「マスター番号」と見なされます。大アルカナのカードに登場する22人は、宇宙の力を利用して物質世界を形作るマスタービルダーを表しています。変身の数“22”は、地上の領域と精神的な領域の架け橋としても機能します。
大アルカナを4カテゴリーに分ける
タロットカードは大アルカナで22枚あります。そのカードを一枚ずつ考察していくにあたり、22枚のカードを4つのカテゴリー「架け橋カード」「現実レベル」「精神レベル」「宇宙レベル」に分けて考えていきます。
架け橋カード
すべての始まりを意味する「0.愚者」は、すべてのカードが次なるステージに移行するとき、“架け橋”的な役割をにないます。なぜなら、愚者のカードは“無からの始まり”や“新しいステージ”への旅立ちを意味し、その性質はどのカード間においても必要とされるからです。
現実レベル:現実的出来事からの学びや関心
現実レベルでは、現実世界における人間の成長過程を見ていきます。未来への期待を胸に、自然や社会に守られながら教育を受け、自我の芽生えと自立を経て成功を勝ち取るまで…。現実世界での経験で無意識に感じる違和感や矛盾に向き合うことは、次の「精神レベル」へ受け継がれます。
現実レベルはカードNo.1~7が入ります。
精神レベル:自分の内なる探求と生きることへの問い
精神レベルでは、現実的な出来事や事象を経験する中で無意識に感じていた矛盾や葛藤を浮き彫りにし、向き合っていくフェーズに入ります。自己意識を高めて、より高次元な成長を果たすための過程です。
精神レベルはカードNo.8~14が入ります。
宇宙レベル:宇宙真理からの気づきや物質界からの開放
宇宙レベルでは、いよいよ最終章である「悟りの道」へ向かいます。現実レベルと精神レベルで経験したことが完全に融合し、一つの世界を作り上げるまでの道のりを描きます。変化を乗り越える過程で、自我を解放することの難しさを知り、過去の問いに対する答え合わせをしていきます。
15~21がこのレベルに入ります。