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ペンタクルのペイジ(Page of Pentacles)

目次

目標を掲げて可能性の種を蒔く

このカードは、物事に真剣に取り組み、自分の目標に向かって努力を積み重ねていくことを表します。勤勉で真面目な姿勢で取り組みます。

キーワード

正位置 – Upright –
憧れ/継続する/向上心/真面目/勤勉/全力投球/有望株/安心/落ち着きがある/良心的/辛抱強い/綿密/現実的/学習/見習い/向学心/学問/賢い/いい知らせ/質素/正直/集中力/適用力/若い/注意/コミュニケーション/奨学金/より良い/研究/資源開発/初心者/好奇心/可能性/サービス/注意深い/学術的/質素/体力/健康/資金援助/合格/メッセージ
逆位置 – Reversed –
不真面目/現金な態度/怠慢/怠け癖/未熟/準備不足/幼稚/低迷/突飛/非現実的な考え/めんどくさがり/浪費/無駄/不注意/わがまま/鈍感/病弱/退屈/不健康/体調不良/汚染/悪報/学業不振/練習不足/適当/訃報/地味/贅沢好き/論理的思考/スローペース/スランプ
英単語
Young. Promising person. Carefulness. Communication. Deep concentration and application. Scholarship. A do-gooder. Study. Developing resources. Naiveté. Curiosity. Potential. Service. Fondness of luxury. Spoiled person. Failure to recognize obvious facts. Illogical thinking. Wastefulness.
人物像:正位置
子供。若者。有望な人。若い人。強い人。学生。信頼できる人。謙虚な若者。努力家。勉強好きな人。頼りになる人。倹約家。几帳面な人。見習い人。アルバイト。
人物像:逆位置
甘やかされて育った人。つまらない子。浪費家。着実性に欠ける人。考えが甘い人。使えない人。経験不足な人。考えが定まらない人。浪人。無駄が多い人。口だけの人。代わり映えのしない人。

ケース別キーワード

case正位置逆位置
恋愛将来の理想像を描く/幸せな未来を信じる/現実的な行動を積極的にする/行為を成就するために行動する/真面目にコツコツ取り組んで愛を育む/硬派な相手/手探りで交際スタート/時間をかけてじっくり進む/真剣交際/次第に気持ちが高まる 気持ちと行動が伴わない/高望みしすぎている/努力を怠りがち/進展が遅い/感性が合わない/勘違いから始まる恋/未熟で幼稚な恋愛/人の気持ちに鈍感すぎる/出遅れてチャンスを逃す
仕事丁寧な作業/荒削りな才能/インターン/現実的な努力を重ねる/資格の勉強をする/前向きな話し合いをする/安定感のある仕事ぶり/落ち着いて取り組めるチャンス/素直な気持ちで吸収する/正確に仕事をこなす/スキルアップに余念がない/求人に応募する/有望な若手 仕事漬け/消極的な姿勢/時間がかかりすぎている/周囲のペースに合わせられない/周囲から遅れを取る/能力が足りない/実現性が低い企画/人の出世を喜べない/目先の損得で考えがち
その他努力の継続/地に足のついた行動/深い集中力と適用力/社会人としての自覚/重要なチャンス/オファーされる/心のこもったもの/秩序正しい/経済状態が改善する/優れた管理/着実な進歩/優れた行動力/生存に関わる問題/環境へ配慮する/新たな学びの経験/物事の初期段階/意欲が湧く/真面目になる/がんばりどき/探究心が旺盛/資格取得に意欲的/相手に好奇心を抱く/欠点を指摘しあえる関係/ 気に入らない知らせ/明らかな事実を認識できない/現実を見ない/努力を継続できない/時間の無駄が多い/悪気のない勘違い/成長できない環境/現実逃避気味/やるべきことを先送りする/状況を把握できていない/根拠のない自信/経験不足を実感する

正位置での意味

ペンタクルのペイジの正位置は、新たな学びの経験や物事の初期段階を示し、誰かに届けられるメッセージを象徴しています。また、仕事や健康、日々の行いにおいて好奇心を持って、秩序正しく丁寧に過ごすことの重要性を告げています。あなたが環境や周囲への配慮を忘れず、何事も真面目に取り組んでいることを示唆します。このカードは時々、金融や実務分野において、まだ未熟で勉強中であることを示すこともあります。社会で活躍するために様々な分野での方法論を学んでいる段階です。ペイジは、誰かにサービスを提供していることを表す場合もあります。

このカードは、突然のオファーや申し出により運が好転していく暗示もあります。普段から積み重ねてきた努力が何らかのきっかけで認められたり、普段からしっかり準備をしてきたことで唐突に訪れるチャンスもガッチリ掴むことができるでしょう。自分は自分、という考えが確立されているので、必要以上に誰かを羨んだり僻むこともなく、なりたい自分になるために目の前のことに集中します。脇目も振らず一心不乱です。そのため、比較的浮き沈みの少ない人生を歩んでいけそうです。

ペンタクルのページの正位置を実在する人物に例えるなら、子供や若者、地道な努力を怠らずマイページに自分の思う道を突き進む人物を表します。経験が浅いわりに落ち着きがあり、とても勤勉です。決して派手なタイプではありませんが、的確な判断力と冷静な分析力を持ち、誰もが彼を評価しています。これから様々な経験をしていく過程でも、誰かに頼ることなく自力で道を切り開いていくでしょう。着実なキャリア形成ができるはずです。

リーディング例

愛に関して占った場合
ペンタクルのペイジの正位置が愛について出た場合、ロマンスよりも、安全や安定性を重要視し、現実的な側面に関心を持ちます。そのため、ムード作りが苦手かもしれません。ペイジに該当するような相手なら、ロマンチックさを期待しない方がいいでしょう。しかし、結婚願望がある人がお付き合いするならペイジのような人物は適任です。「結婚できる相手ではないと付き合わない」という、古風で真面目な考えを持っている可能性が高いからです。このカードは、時間をかけてじっくりと育む愛を表します。一目惚れなど突発的な情熱はなくても、だんだん気持ちが高まっていくような恋愛傾向です。日常生活の中での出会いが多く、職場恋愛や、生活圏内での出会いが多くなりそうです。「結婚する相手のことは必ず幸せにしたい」と目的意識がはっきりするでしょう。幸せな恋愛を信じていて、希望に満ちていることや、堅実な関係を築ける暗示です。このカードは、会う回数が積み重なり、相手を知れば知るほど好きになっていく傾向を示唆します。
勉強や仕事に関して占った場合
ペンタクルのペイジの正位置が仕事について出た場合、あなたは新たにスタートするキャリアの準備をしている可能性があります。あるいは、キャリアチェンジに向けて準備をしているかもしれません。ビジネスや健康管理、または何らかの取引において、有利に進めていけることを示唆します。このカードは、目標を達成するために一生懸命努力し、必要なことは全て学ぼうとする、積極的な姿勢が大事だと告げています。勤勉さを発揮することで、確実に周囲の期待に応えることができます。そして、安定感のある仕事ぶりは、有望株として組織から重宝されること間違いなしです。素直な気持ちが根底にあるので、何を学ぶにしてもどんどん吸収していけます。何か学びたいことがあるなら挑戦するべき時です。
お金に関することで占った場合
ペンタクルのペイジの正位置がお金について出た場合、お金や所有物、財産に関連する契約を示す可能性があります。また、それに付随する事務処理を指す場合があります。このカードは将来の可能性について話し合ったり、財政的支援を求めたり、物事の基盤や基礎を築くときに現れます。そして、プロジェクトの初期段階を示します。金銭問題についてできる限りのことを自力で学ぶことをおすすめします。

逆位置での意味

ペンタクルのペイジの逆位置は、トレーニングや仕事に対して真剣味が足りないことや、責任を負う心の準備ができていないことを意味します。あなたは現状に退屈しているか、怠けている可能性があります。それは、自分がやるべきことをやっていないだけかもしれません。力を注ぐべきポイントがずれていたり、せっかくのオファーもスルーしてしまうなど、周囲を失望させるような行動に走っていないでしょうか。取り掛かるべき目の前の問題から目を背けている可能性があります。健康面では、活力を失い、うつ病などの精神疾患を患う可能性があります。

あなたは、周囲のペースに合わせることができず、マイペースを貫いています。周囲からしてみれば、スローペースで進んでいるのか休んでいるのか、見分けがつかない程です。集中力も続かず、怠け癖がついてしまっている可能性があります。目的意識がないことで、努力する意味や重要性をわかっていないのかもしれません。まずは、目標を見つけること、自分がワクワクできる何かを探すことから始めてみましょう。

ペンタクルのページの逆位置を実在する人物に例える場合、正位置の意味にある勤勉さや真面目さが欠如していると考えます。未熟さゆえの素直さが取り柄なのに、逆位置になってしまうことで、未熟さは悪い方向へ向かいます。世間知らずによって幼稚で突飛な行動を起こしやすく、落ち着きがありません。とても世話の焼けるタイプと言えるでしょう。進むべき道をいざなってくれる良い指導者に巡り合うことができれば、良い方向へ向かうことができるでしょう。しかし、良い人との縁は、日頃の行いや心の持ちようで巡り合うものです。現状の行動に一貫性がなく、やりたいことがまだ見つかってなかったとしても、未来に対する希望は持ち続けましょう。「変わりたい」という気持ちを持ち続けることが、良い人との縁を繋げてくれます。

リーディング例

愛に関して占った場合
ペンタクルのペイジの逆位置が愛について出た場合、相手を選ぶ時に、経済的安定が約束されるか(お金目当て)、健康を気にかけてサポートしてくれるか(看護目当て)に重点を置く可能性があります。または、ふたりの関係において、お互いが責任を全うせず、愛を育めていないことを示唆します。このカードは、気持ちと行動が伴わないことを意味します。真面目な恋愛が難しいケースが多いでしょう。あるいは、真面目すぎてつまらない恋愛だと感じてしまうこともあります。また、理想が高すぎて現実味のない恋愛感に対する警告を告げている可能性もあります。経験不足によりスタートが遅れ、チャンスを逃す可能性もあります。未熟さや幼稚さがある場合、努力や誠実さが求められます。
勉強や仕事に関して占った場合
ペンタクルのペイジの逆位置が仕事について出た場合、自分に自信がなく、仕事に対して消極的になっていることを表しています。他の人と比べて時間がかかりすぎることに、引け目を感じているかもしれません。まだ経験が浅い分野ではしょうがないことです。そう割り切って、地道な努力を積み重ねることが今は大事です。あるいは、直面しているタスクに対して、十分な準備ができていない可能性があります。直前になって焦らなくて良いように、普段から準備を怠らないように意識することが大事です。目先の利益に囚われて長期的な計画を立てられないことや、人の出世や昇進が気になって仕事に集中できないことも表します。また、物質的な世界から離れて、スピリチュアルな道を追求することを意味する場合もあります。
お金に関することで占った場合
ペンタクルのペイジの逆位置がお金について出た場合、金銭的な問題を受け止めきれずに放置していることや、財務上の問題を処理するための設備が整っていないことを意味します。もしかしたら、理想主義的すぎて、未発展な部分を見落としている可能性があります。その点も考慮した上で再検討するべきです。あるいは、誰かを陥れるなどして競争に勝ち、利益をえようとする可能性もあります。正々堂々、フェアな方法を選びましょう。

カードを読み解くポイント

ペンタクルのペイジは、多くの場合、物事の初期段階や学習と、スキルの獲得にいそしむ時期を表します。ウェイト版を含むいくつかのタロットデッキでは、ペイジがペンタクルをじっと見つめている様子を描いています。このカードが実際の人物を表している場合、それはおそらく若くて知的で、勤勉で、野心的な人物です。

このカードが占いで出た場合、逆位置だと生活習慣の見直しや、物事に対する取り組む姿勢を改める必要があると告げています。気を引き締める必要があります。正位置であれば、今の姿勢を続けていれば着実なスキルアップが見込めることを表しています。

カードの意味を更に深く考察

ペンタクルのナイトが働くことに没頭することを意味するのに対して、ペンタクルのペイジは学ぶことに没頭します。カードの絵柄を見てもわかるように、目の前のペンタクルに釘付けで、それ以外のものは何も見えないほどに熱中しています。カップのペイジではインスピレーションがテーマだったのに対して、ペンタクルのペイジは実質的な作業や調査、実験などをテーマとしています。

ペンタクルのペイジは、学ぶこと、勉強することを象徴しますが、必ずしも学生に限定しているわけではありません。社会活動やプライベートのシーンにおいても、新しく学ぼうとする意欲や熱意、スキルを身につけたいと思う向上心は誰にでも当てはまります。自分が興味を向けたものに対して真面目に取り組むことを表します。努力が苦にならないことも表します。

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