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ワンドの2(Two of Wands)

目次

さらなる高みを目指すため、前進する覚悟があるかを自問する

このカードは、ビジネス拡大の意欲があること、海外に関することや仕事の成功を表します。

キーワード

正位置 – Upright –
昇進/昇格/自信/支配権/富/財産/目標/展望/責任/獲得/指導力/義務/成功と犠牲/個の才能/野心/勇気/自問自答/高い目標/成功欲/グローバル/二者択一/選択/優位性/交渉/不動産/権限/成熟/均一な気質/拡大意欲/社会的名誉/共同作業/行動/自己管理/ステップアップ
逆位置 – Reversed –
不安/焦り/苦悩/悲しみ/ためらい/迷い/孤独/孤立/犠牲/板挟み/分離/矛盾/不意打ち/驚愕/不快感/焦燥感/自信過剰/虚栄心/権力の切望/異なる条件/予測外の問題/リスクを背負う/自信喪失/サプライズ/悲観的/顧みない/支配される/計画中止
英単語
Developing goals. Superiority. Taking action. Authority. Success by understanding opposites. Maturity. An even temperament. Contradictory events. Sadness.
人物像
安全か冒険か、どちらを選ぶか覚悟を決めようとしている人。富や地位など全てを手にした人。野望を抱き展望している人。将来性のある人。成功者。

ケース別キーワード

case正位置逆位置
恋愛スタートしたばかりの関係/交際に踏み込むか悩む/プレゼント作戦/告白する勇気がある/真剣な人/未来を想像できる恋/相手を手中に収める/恋の主導権を握る/気持ちが固まる すれ違ってしまう/独占欲が強くなる/うなくいかない関係/相手を支配したいと思う/突然の別れ/高圧的な人/独りよがりになる/自分勝手で思いやりに欠ける/空回りする可能性/理想が高すぎる
仕事昇給/不動産/高い目標/ビジネス拡大のチャンス/事業展開に意欲的/海外を視野に入れる/実績を評価される/戦略を練る/意欲が高まる/大きな展望を描く/昇給する可能性大/不動産関係の取引良好 トラブル/仕事のストレスを受ける/仕事のために何かを犠牲にする/プランを見直す/無理のある計画/急な転勤/外的要因で打ちきりになる/目標が定まらない/やりたいことが現実離れしている
その他目標の策定/他者への影響力/支配する力がある/人生の方向性を決める/将来発展の展望/困難な状況から活路を見出す/重要な決断/将来の計画/他者への期待/躊躇する心/始まったばかり/出方を伺う/未来への期待と不安/踏み出す勇気が必要/満足度の低い達成/別の選択肢への未練/オリジナルなアプローチ/満足できる状況 予想外の展開/リスクが伴う行動/行き詰まる/家庭を顧みない/関係が壊れる/体調不良になる/思わぬ出費/事態が悪化する/管理能力の低下/足並みが揃わない/裏切られた気分になる/計画中止/急な発病/悪い方向に進んでいる予感/困難な状況に陥る/ライバル視される/成果を失いそうになる/管理能力が低下する

正位置での意味

ワンドの2の正位置は、成功を意味するカードです。富や財産、地位を手に入れてもなお、上を目指そうとする野心を表します。もしくは、それらの事柄自体(上を目指す、チャレンジすること)を表します。土地や建築物や不動産を所有することを示唆することもあります。ワンドの2の正位置は、まだ形になっていない展望を思い描きながら、それにともなう責任や義務を想定し、覚悟を決めようとしている様子も表します。今の段階では漠然とした状態で、目標や具体的なやり方は明確になっていないかもしれません。目標が明確になってくれば、自ずと進むべき道がわかってくるでしょう。今は、自問自答を繰り返し、安全な今の状況を飛び出し、さらなる飛躍を求めて挑戦するのか、覚悟を決めようとしているかもしれません。

また、自分の実績や成果に手応えを感じ、自信がみなぎっている様子を示唆します。「さらに上を目指したい」という野心が芽生えてステップアップを目論んでいます。もし、まだ自分に自信が持てていない人は、胸を張って自分を褒めてあげてください。自分の頑張りを認めてあげることで、次なる目標が見えてきます。

ワンドの2の正位置は、これからとるべき行動を考えたり、今後進むべき道を選択しようとしている様子も示唆します。二者択一を意味するカードでもあり、選ぶことで何かを捨てることを示唆するかもしれません。他にも、成功の代償となったものに対して悲しさを感じている可能性も示します。

このカードがリーディングにおいて「問題」を示す位置に出た場合は、すべてを一人で成し遂げた気になっていて、謙虚な気持ちを忘れている可能性があります。

リーディング例

愛に関して占った場合
ワンドの2の正位置を恋愛で読み解いた場合、とても良いパートナーシップが築けていることを示唆しています。また、ふたりがお互いに刺激を与え合い、励まし合うといった創造的な関係を表しています。あるいは、自分が相手に対してどんな風に振る舞うのがいいか、方向性が固まってきたことを意味します。具体的なアクションを起こすことで、相手に良い影響を与えることができます。自分の気持を相手に伝える勇気が備わっていることや、何かをプレゼントしようと思いを巡らせている可能性もあります。このカードは、あなたが主導権を握ることでいい展開に動き出すことを示唆することもあります。
勉強や仕事に関して占った場合
ワンドの2の正位置を仕事で読み解いた場合、自分自身へ投資することや、努力を積み重ねることに大きなエネルギーを注いでいることを示しています。成功欲が強まり、事業拡大や海外進出などの展望を描きます。このカードは外国に関する仕事を意味することもあります。今あなたは目標に向かって一歩を踏み出そうとしています。昇給や昇進が決まるなど、嬉しい知らせが舞い込んでくるかもしれません。また、不動産に関する取引や、売買がスムーズに行われる暗示です。今携わっている事業が拡張のために移転するなど、嬉しい展開が望めそうです。
お金に関することで占った場合
ワンドの2の正位置は、他者からの導きやアイディア、励ましを受け取れることを示します。もしくは、他人に依存するのではなく、自分で資産を作り出そうと意気込んでいるかもしれません。また、このカードは思いがけないプレゼントをもらうことも示唆します。

逆位置での意味

ワンドの2の逆位置は、遅延や困難を示している可能性があります。あなたは、軌道修正せざるを得ない状況に驚くことでしょう。あなたが頼りにした人に裏切られるなど、パートナーや仲間に対して失望するかもしれません。また、自分が目指しているものがハイレベルすぎて、何から手を付けて良いのかわからず立ちすくんでいる可能性もあります。自分だけが取り残されたような感覚に陥って、焦りを感じでいるのではないでしょうか。自立できていない状況に自信をなくしてしまったり、誰かに計画の邪魔をされるなどしてなかなか前に進めない様子を暗示します。

ワンドの2の逆位置は、自分の身の丈にあった目標を設定し、具体的な行動をイメージすることで迷いや不安な気持ちが消えることを告げています。自分の立ち位置や実力を客観的に観察したり、実力のある誰かにアドバイスをもらうなどして自己分析から始めるのもいいかもしれません。

また、このカードは、今まで長い間、マンネリに陥って不満足な日々を過ごしてきた人に対して、変化を起こすための強い呼びかけでもあります。そろそろ、新しいことを始めるための覚悟と勇気を持つ必要があることを伝えています。過去の栄光にすがりついている人や、安全な場所から抜け出せないことでつまらない毎日を送っている人に向けて「喝」を入れる一枚とも言えるでしょう。

伝統的な意味合いでは、奇跡や驚異的なサプライズな出来事が起こることを暗示しているとも言われています。その一方で、将来への重大な決断をできずにいる状況や、自分の決断に自信を持てずにいる様子を表していることもあります。

リーディング例

愛に関して占った場合
ワンドの2の逆位置を恋愛で読み解いた場合、パートナーに対して率直かつ正直であることをすすめています。関係が不安定な場合は、調整する努力が必要です。自分の意思が明確にならないことで優柔不断になってしまい、相手とすれ違う可能性もあります。また、強い独占欲の表れや、高望みしすぎていることへの警告を示唆することもあります。もしくは、計画していることが上手くいかず相手の気持ちが離れていってしまうことや、計画性の欠如によりサプライズが失敗に終わる可能性も示唆しています。独りよがりにならないよう注意が必要です。
勉強や仕事に関して占った場合
ワンドの3の逆位置を仕事で読み解いた場合、夢を実現するために予想以上の苦労を強いられる可能性を示しています。また、状況を整理して調整し直すために、なんらかの変更をする必要があるかもしれません。誰かが、従業員(スタッフ)の手綱を握ってコントロールしなければ目標に到達できないことも表します。また、自分がやろうとしていることが現実離れしていたり、事業計画に邪魔が入るなどの問題を暗示することもあります。
お金に関することで占った場合
ワンドの2の逆位置をお金について読み解いた場合、推し進めようとしていたプロジェクトの資金調達が遅れていることや、投資が期待した収益を生まないことを意味する場合があります。このカードは予期せぬトラブルを予感しますので、金融パートナーシップや、財政面が絡む契約では注意が必要です。信用しすぎないようにして、警戒心を高めましょう。

カードを読み解くポイント

このカードは、創造的なプロジェクトやビジネス、冒険など、あなたが情熱的に感じる何かを達成するために行動を起こすことを示しています。成功するためには、二者択一を迫られるか、2つの要素をまとめる必要があるかもしれません。

“2”という数字はパートナーシップや共同作業、二者択一、重要な選択をすることを意味します。どちらかを選択するということは、どちらかを手放すということでもあり、喪失感や悲しみを感じることでもあります。

このカードが転居や引越し、不動産に関する占いで出た場合、正位置で現れたなら行動してOKという意味を持ちます。今転居や引越し、不動産を購入することでいい結果が得られることを意味します。

カードの意味を更に深く考察

既に成果を収め、人生の最盛期を迎えた男性が2本のワンドを持って立っています。彼には富と地位がありますが、それでも彼は満足していません。彼の目線は高い位置にあります。地球儀を片手に、もっと広い世界に出て成功したいという意欲が溢れています。このカードに描かれている男性が次に目指すものは、ワンドの4のように、みんなで分かち合うような大きな成果を上げることです。彼は成功を手に入れているものの、孤独で成功を分かち合う仲間がいないのかもしれません。城壁の一部に張り出しているオブジェ(左下の方)には、バラと十字の紋章と百合の花が描かれています。そのオブジェは、登場人物が収めた実績、過去の栄光を表すものです。男性はそのオブジェに目もくれず、城壁の外に広がる景色を眺めています。

ワンドの2は火のエネルギーの葛藤を表しています。今手の中にある成功と、遠くにある未知なる世界への憧れの間で「安全」と「冒険」のどちらを選択するべきかを悩んでいるようです。このカードが出たときには、動き出そうとする強い意欲がある反面、何かに妨害されているような状況を表します。その中でどう決断、選択していくかが今後の道を決める鍵となります。

ウェイト版のタロットデッキでは、ワンドの2の人物をアレキサンダー大王に重ねています。アレクサンダー大王が類まれない軍事的才能を活かして巨大な帝国を創り上げた後、人生ですべきことを何も考えつかなくなってしまい倦怠感をあらわにしている様子を重ねています。

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