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ペンタクルの6(Six of Pentacles)

目次

愛を持って成功を分かち合い、バランスを取る

このカードは、物事の調和が取れることや、成功を分かち合うことを表しています。誰かとの仲介をしてバランスを保とうとする姿勢や慈善活動も当てはまります。

キーワード

正位置 – Upright –
慈悲/公平/対等/恩人/交渉/仲介/寛大さ/親切/優しさ/良心/正義感/思いやり/博愛/庇護/協力/後援/援助/寄付/カンパ/物質的成功/繁栄/成就/幸運/安定/慈善活動/資源の共有/チャリティー/ギフト/ギブアンドテイク/ボランティア/社会的責任
逆位置 – Reversed –
不平等/偽善/同情/負債/アンバランス/えこひいき/わがまま/甘やかす/欲望/羨望/嫉妬/喪失/忘恩/無駄遣い/欲張り/ケチ/自分本位/不寛大/やや意地悪/貧乏/無節操/不当労働/ありがた迷惑/保身/お節介/建前重視/利己的/交渉の決裂
英単語
Success. Stability. Right timing. Scholarship or grant approved. Kindness. Generosity. Philanthropy. Charity. Gifts. Give and take. Prosperity. good fortune. cooperation. Indulgence. Desire. Envy. Jealousy.
人物像
寛大な心を持つ人。慈善活動に勤しむ人。奉仕の精神を持つ人。

ケース別キーワード

case正位置逆位置
恋愛相手に想いが通じる/努力が報われる/思いやりを持つことで愛情が育まれる/親切にしてもらえる/対等な関係を築く/奉仕の気持ちを持つ/告白される/嬉しいプレゼントを受け取る/愛を受け止めてもらえる 尽くし甲斐のない相手/想いが報われない/欲張りすぎている/対等な関係ではない/同情心で付き合う/愛と引き換えに何かを求める/仮面夫婦/いい関係のふりをする
仕事契約が成立する/慈善事業/才能に投資する/契約成立/ワークシェアリング/要求を受け入れてもらえる/配当金を受け取る/正当な報酬を得る/仕事で努力が報われる/ビジネスで成功する/ボーナスが出る/管理業務を担う/商売が繁盛する/派遣業/商取引/仲介業 契約の不成立/契約通りではない/雇用の問題/見返りを求める気持ちが強い/迷いや道場による行動が目立つ/立場に優劣をつける/対等な関係を維持するのが難しい/どちらかに負担をかけている/労働を強要される/不当な評価を受ける/ブラック企業/賄賂や裏金問題/過酷な労働環境
その他公正に振る舞う/フェアな精神/支援する/分け前をもらう/世話をする/世話をしてもらう/手を差し伸べる/適切なタイミング/奨学金または助成金が承認されました/資金援助/気前が良い/助力を得る/均等に分配する/心に余裕がある時/公平に接したい/取引がスムーズに進む/共通の友人/紹介や仲介/適切な管理/税金対策/ボランティア活動/NPO/いらないものは寄付する/人に与えることでチャンスを掴む 慈悲の心がない/人間関係の不和/借金返済を逃れるための言い訳/自分のことしか考えない/権力欲が沸いている/対人関係での悩み/見返りを期待しすぎる/誰かを不当に扱う/嫉妬される/羨望を受けたくて自分を偽る/お金を使って人を動かす/マウントする/外面がいいだけ/いきすぎた管理をする/脱税行為/無駄遣いをする/宗教団体に入る

正位置での意味

ペンタクルの6の正位置は、お互いが納得いくような報酬を受け取ることや、ウィンウィン(Win Win)の関係が築けることを表します。どちらか一方だけが得をするような優劣のついた関係ではなく、バランスが保たれた関係です。また、求める側と与える側の両者が納得して、持ちつ持たれつの関係を築けることを表します。与える側は精神的な満足感を得ることができ、与えられる側は物理的な充足感が得られるなど、公平な取引や、ギブアンドテイクがうまくいくことを表します。

このカードは、特に金融やビジネスの分野で良い取引や交渉ができることを意味します。協力的なベンチャーから利益を得て、互いの才能を組み合わせ、資源を共有してより良いものを創り上げることができるでしょう。このカードは、慈善事業や他者へ仕事を提供する(外注する=アウトソーシングする)ことを示唆します。

良心に則った公平で対等な関係を築くことが成功への近道です。必要以上に所持しているものがあるなら、誰かにプレゼントしたり寄付することも考えられるでしょう。価値あるものが人から人へ手渡されていくことを示唆します。誰か困っている人を見つけて支援や援助を願い出るほど、あなたには余裕があるようです。誰かに見返りを求めず尽くすことで、巡り巡って自分が困ったときに助けてもらえます。逆に、今あなたが誰かの助けを求めているのなら、親切な人からの手が差し伸べられるでしょう。

リーディング例

愛に関して占った場合
ペンタクルの6の正位置が愛について出た場合、あなたの資源(物やお金)をパートナーと共有して、双方に利益がもたらされることを示唆します。このカードはギブアンドテイクを表しており、お互いが助け合い、対等でフェアな関係が築けることを示します。また、あなたがこれまで親切に接してきたことが報われることや、相手に想いが通じることも表します。あなたの要求が正当なものであれば、相手にも受け入れてもらえるでしょう。優しさを大事にすることで二人の関係を育てていくことができます。誰かに尽くされることや告白されること、プレゼントしてもらうことも暗示します。
勉強や仕事に関して占った場合
ペンタクルの6の正位置が仕事について出た場合、仕事におけるチームワークが発揮されることを意味します。あなたは自分の才能を発揮してグループの取り組みに貢献します。自分の能力やリソースを、会社や取引先のために使うことを約束するなど、ビジネスにおける契約が成立することも示唆します。また、自分がこれまで取り組んできたことが報われて、成功できることを表します。成功に見合った報酬を受け取れる予感です。慈善事業や貢献活動に取り組むことで、自分がよりパワーアップできて、事業もどんどん発展していきます。あなたが誰かに思わぬ援助をしてもらえる可能性もあります。あるいは、あなたの功績が讃えられてマネジメント業務を任されるかもしれません。
お金に関することで占った場合
ペンタクルの6の正位置がお金について出た場合、全員に利益をもたらすベンチャー活動に、あなたも参加する機会が与えられる可能性を示唆します。あるいは、ローン返済や、その他の財政活動における支援を受けることができるかもしれません。学生ローンや奨学金、助成金など、資金援助に関する申請が通ることも意味します。

逆位置での意味

ペンタクルの6の逆位置は、公平性や対等性がなく、どちらか一方に責任や負担がのしかかる状態を示唆します。ギブアンドテイクの関係性が築けていないことを表します。表面的には対等なやりとりを装っていても、目に見えない形でどちらかが負担を感じていたり、不満を持ちやすい状況です。

不公平な金融取引や信頼できない同僚、または未払いの借金を表す可能性もあります。また、プロジェクトや投資が期待どおりに実現しないことや、期待通りの報酬を得られず失望していることを示す場合もあります。誰かの善意を利用して金銭を受け取ろうとする企みを示唆することもあります。
誰かに対して不当な扱いをしていたり、逆に誰かから不当な扱いを受けていると感じていないでしょうか。このカードは、バランスが崩れた関係はいずれ崩壊し、トラブルに発展することを警告しています。一度決められた立ち位置や関係性は、どちらかのパワーだけがアップすることで、途端にバランスが崩れるものです。ずっと永遠に、同じ関係性を保っていられるとは限りません。そのことを踏まえた上で、常にお互いの利益になる公平な関係性であるか、見直す必要があります。

知らぬ間に関係性がギクシャクしているなと感じたら、どちらかの行為がありがた迷惑になっていたり、どちらか一方だけが古い習慣に縛られて、同じレベルでいられないなど、対等性が崩れていないか確認しましょう。また、自分の利益ばかりを先行させている場合もバランスが崩れる原因になります。相手にとっても利益になる道を探るように、十分配慮しましょう。

リーディング例

愛に関して占った場合
ペンタクルの6の逆位置が愛について出た場合、パワーバランスに不平等さを感じるているかもしれません。どちらか一方のニーズが満たされていない可能性があります。このカードは、ギブアンドテイクの関係に焦点を当てて、お互いをサポートし、励まし合うことをすすめています。尽くしている割に見返りがなさすぎることで優しくするのをやめてしまったり、尽くし甲斐のない相手にうんざりして気持ちが離れてしまう可能性を示唆します。逆に、見返りを求めすぎていることが問題かもしれません。片思いの人は想いが通じず、報われないまま失恋する可能性もあります。欲張りすぎていないか、高望みしすぎていないか、自分の身の丈にあった恋愛を心がける必要があります。また、あたかも公平でバランスの取れた夫婦を装っていても、裏ではギスギスしている仮面夫婦を表すこともあります。
勉強や仕事に関して占った場合
ペンタクルの6の逆位置が仕事について出た場合、雇い主が求めているものと自分のやりたいことがバラバラであり、すり合わせるのが難しいことを表しています。会社側の価値観とあなたの価値観が違いすぎて、幻滅する可能性もあります。お互いのニーズがずれていることから、あなたの頑張りが正当に評価されず、不満を抱く可能性もあります。不本意なことをやらざる得なかったり、過重労働を強要されるかもしれません。同僚との間でギブアンドテイクが上手く機能せず、どちらか一方が責任や負担を感じることを示唆することもあり、見返りを求めすぎている可能性もあります。また、横柄な態度でどちらかが相手を見下しているかもしれません。問題を解決するためには、思いやりの気持ちや優しさを取り戻す必要があります。
お金に関することで占った場合
ペンタクルの6の逆位置がお金について出た場合、何らかの形で金銭的な危機に直面したり、怪しい財政的問題に関与することを意味する可能性があります。あるいは、頑張ってきたことに対する見返りが期待を下回っていたり、お金の受け渡しに関することで不満を感じる場合があります。

カードを読み解くポイント

このカードは寛大さや他の人との資源共有を表しています。また、金融の安全やバランスの取れた期間を示しています。ウェイト版を含むいくつかのタロットデッキでは、お金(または他のグッズ)の重さを量れる秤を手にしている人物が描かれています。ペンタクルの6は、慈善活動ができるほど余裕のある時期、すなわち“幸運の時期”を表します。

このカードが占いで出た場合、恋愛面では見返りを求めない方がいい結果につながることを示唆します。逆位置の場合、その優しさや屈託のない好意が、都合の良い相手として利用されかねませんので注意が必要です。どちらの向きが出たにしても、自分の心の中に無性の愛があるかどうかが明暗を握るでしょう。

カードの意味を更に深く考察

ペンタクルの6は、物質的なことだけではなく自分の内面に目を向けた意味合いが強いカードです。カードの絵柄では、他者に恵んであげる慈悲深い人物が描かれていますが、これは、力関係が明白で、どちらか一方が与える側、どちらか一方は受け取る側として雇用関係や師弟関係、主従関係として描かれています。お互いのニーズを満たし合っているという点で、それぞれの立場を踏まえてバランスの取れた対等な関係と言えます。この関係性において、どちらか一方が不満を持ったり、どちらかのニーズを満たしていない場合に関係性が破綻してしまいます。

与える側は、自分の無理のない範囲で与えるため、与える側の深い感情面は受け取る側に見えにくい特徴があります。これは普段の人間関係に言えることで、プレゼントを受け取る側は物体を受け取り、与える側の強い感情が表面化することはありません。これを言い換えるなら、与える側が自分が与えたもの以上の期待を抱くこと、すなわち見返りを過剰に期待することはご法度なのです。あくまでも与える側は自分が困らない範囲で与えることを意識することが大事です。そのことを、このカードは説いています。

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