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ソードの2(Two of Swords)

目次

静かに内面に向き合い調和を保つ

このカードは、入ってくる情報や音を遮断し、自分の内面に意識を向ける様子を描いています。目に見えるものではなく心で感じるものを大事にすることで調和を取ろうとしています。

キーワード

正位置 – Upright –
バランス/友情/対立/平和/調和/静寂/心眼/感受性/直感/真の友情/親密さ/平穏/一致する/優しさ/和解/落ち着き/板挟み/行き詰まり/利害関係/拒絶/変化なし/膠着状態/板挟み/相殺/場当たり的/膠着(こうちゃく)状態
逆位置 – Reversed –
誤算/見切り発車/拒絶/閉ざす/不誠実/二枚舌/偽り/詐欺/繊細すぎる/不安/閉鎖的/盲目的/相殺要因/あいまいさ/矛盾した考え/二枚舌/うそ/頑な/ごまかし/裏切り/策略/表面的/早とちり/感情の抑圧/偽善的/動き出す/現実逃避
英単語
Balance through understanding. Peace. Calm. Familiarity. Harmony. Concord. Offsetting factors. Stalemate. Ambiguity. Vagueness. Contradictory thoughts. Duplicity. Lies. Combined resources. Courage. Faith. Friendship. Conflict. Balance
人物像
慌ただしさから解放された人。行き詰まりを感じて引きこもる人。自分の内面と向き合う人。

ケース別キーワード

case正位置逆位置
恋愛距離感のある交際/マンネリ化/ガードが固い/年下との縁/知的な会話を楽しめる相手/相手とのバランスを大切にする/恋心が芽生える予感 好きな相手に気持ちを伝えない/好きな人から自分に関心がないと思われる/大人ぶった振る舞いや態度/結婚詐欺/子供じみた愛情表現
仕事進行しない/守りに入る/経過観察が必要/自制心を保つ/不信感を抱く/つまらない仕事/緊迫した状態/トラブルが解決の方向へ向かう/芸術関連の仕事に関わる/調和と均衡が取れた職場 本音と建前/手八丁口八丁でその場しのぎ/見通しの甘さで失敗する/背徳行為/水面下で悪巧みが進行する/上司と部下の板挟みにあう/誰を信じていいかわからない/詐欺にあう
その他心を見せない/感情を抑える/上辺だけの友情/センスがいい/内側に意識を向ける/均衡が取れる/優れた平常心/相違を解消する/内面に答えを見出す/難しい決断をする/仲直りする/理解を通じてバランスを取る/組み合わされた資源/その場しのぎ/均衡を保つ/見て見ぬ振りをする/矛盾した状態/決断できない/浅知恵を働かせる/冷戦状態/落ち着きを取り戻す 最後は利己的/繊細すぎる/真実を見ようとしない/変化がない/乱された平和/自制心が乏しい/打つ手がない状態/偽りの友情/進退極まった状態/経過機と行動のズレ/停滞から抜け出す/タイミングが合わない/事態が動き出す/自生できない/均衡が破られる/相手の出方を見る/真実から目を背ける

正位置での意味

ソードの2の正位置は、いい解釈と悪い解釈の2つの見方があります。いい解釈では、あなたの内面が穏やかでバランスの取れたものだと示しています。悪い解釈では、その場しのぎのつじつま合わせは通用しないことへの警告です。

まず、いい解釈の方を掘り下げてみます。このカードは直感と知性を組み合わせて、バランスが保てていることを意味します。このカードが現れるということは、今の状況であなたが決断を下さなければならず、直感と知性の両方を呼び覚ます必要があることを意味します。目隠しをするように、心の目を光らせて現状を素直にまっすぐ見つめることが必要かもしれません。あなたには物事の推移や感情の変化に惑わされることなく、正しい選択や決断を下す力があるはずです。もし意見の食い違いがあったとしても、その差異を理解し違和感を解消することで、和解の道がひらかれます。冷静で穏やかな精神状態は親しい友人と信頼関係を築くために必要です。思いやりや優しさを持つことで、感情との調和が成立するでしょう。

次に、悪い解釈の方を掘り下げます。目の前に立ちはだかる壁や困難に対して、真剣に向き合う必要があることを意味しています。この状況を切り抜けるためには強い精神力を必要とします。公正な判断や冷静な対処を試される時です。表面的で浅はかな対応では通用しません。目の前の問題に対して無理に結論を出そうとせずに、現状維持を心がけることが得策である可能性もあります。焦らずタイミングを見計らうことで平常心を保てるでしょう。

他にも、忙しい毎日から解放されて静かな環境で休息をとることや、不安が消えて精神的な平穏が訪れることを示す場合もあります。

リーディング例

愛に関して占った場合
ソードの2の正位置が恋愛で出たら、頭と心のどちらも働かせることで二人の関係は良好になることを意味しています。どちらに偏ってもダメです。感情的になればヒステリックを起こし、冷静になりすぎても冷たい態度や素っ気ない態度になってしまいます。また、あなたとパートナーの意見や見方に相違がある場合は、その違いを理解しあって仲良くなれることを意味します。他にも、相手の様子や出方を見計って対応を変えようとしていることや、表面的には相手に合わせていても感じていることは違うなど、思っていることを伝え切れていない状況を示唆します。このカードは、お互いの関係性のバランスを保とうとしていることを示します。
勉強や仕事に関して占った場合
ソードの2の正位置を仕事で読み解いた場合、仕事で起きた問題について混乱や衝突が起きる可能性を示しています。あなた自身の判断と考えを信じてください。このカードは、知性と想像力の両方を必要とする仕事を表すことがあります。あるいは、取引先との話し合いがストップして進展しないことや、相手に手の内を読まれないように緊張している状態を表します。職場の人間関係が表面的なものだったり、緊迫した状態が続きそうなことも暗示します。プライベートと仕事のバランスを考える必要性を促している可能性もあります。トラブルが無事収束する場合にもこのカードが出ます。
お金に関することで占った場合
ソードの2の正位置がお金に関することで出たら、金融問題において、あなた自身の知恵と心で感じるインスピレーションの両方を信じることをすすめています。論理だけでなく、直感にも従うことが大事です。また、このカードは荒れていた金銭問題が落ち着く兆しを示すこともあります。

逆位置での意味

ソードの2の逆位置は、問題の本質から目を背き、深く考えることもしないまま行動したり決断してしまうことで失敗することを意味します。しかも、その言動は自分自身を傷つけることになりかねません。その場しのぎの対応ではなく、きちんと向き合うことが大事です。視野が狭くなってしまうことで考えに偏りが出てきて、悪い方向へ進んでしまう暗示もあります。周囲の状況を注意深く観察し、無闇な行動は控えるべきです。いい時期を見計ってから落ち着いて行動しましょう。状況に応じた臨機応変な対応を求められる場合もあるので、感情的にならず、冷静に計画性を持ってことに当たりましょう。

このカードは、自分自身や他の誰かとの混乱、または対立を示しています。バランスが取れていない状態はストレスや欲求不満を引き起こす可能性があります。状況を際限なく分析するなど、頭ばかりを使っていても解決しません。考えることと並行して行動することも大事です。今の状況から先を見通すことは難しいかもしれませんが、自分の直感や心で感じるインスピレーションに従って行動する勇気も持ちましょう。

また、友人だと思っていた人が、裏切りやごまかしに関わっている可能性も示唆します。あなた自身が自分を信頼してくれている誰かに嘘をつこうとしている可能性もあります。

リーディング例

愛に関して占った場合
ソードの2の逆位置が恋愛で出たら、混乱や意見の食い違いが関係を停滞させる可能性を表します。誠実さと心をオープンにすることがとても重要です。また、このカードはアンバランスさも意味します。二人のバランスが崩れ、それぞれが自我を主張するようになってしまい、収集がつかなくなるかもしれません。あるいは、自分にメリットのない存在だと思えば態度が豹変する冷酷さを意味するかもしれません。愛情が覚めることへの警告や、感情的にならないことをアドバイスする場合にこのカードが出ます。
勉強や仕事に関して占った場合
ソードの2の逆位置を仕事で読み解いた場合、混乱や優柔不断、情報不足によって仕事に関する矛盾が生じることを示唆します。心のどこかで同僚を信頼していないかもしれません。相手の気持ちがわからない状況や、拒絶されてショックを受ける可能性もあります。また、一時的な感情でせっかくのチャンスを台無しにすることも暗示します。事実と妄想を区別して冷静になることが大事です。現実逃避をせずに、問題に向き合いましょう。
お金に関することで占った場合
ソードの2の逆位置がお金に関することで出たら、金銭的な問題を心配していることを示唆します。あなたは何をすべきかわからず、信頼できる仲間に助けを求めることもできないままです。心の底で人を信用していないからかもしれません。他にも、2つの不満足なオプションから選択することも示します。

カードを読み解くポイント

ウェイト版のタロットデッキでは、目隠しをされた女性が2本の剣を胸に掛けている様子を描いています。 「2」という数字は通常、バランスや競合、ペアリングを意味します。 2本の剣は「盲信」を表します。なぜなら、それはあなた自身の真実、そして場合によっては霊的な導きに基づいて勇気と意思決定を表すことができるからです。

占いでこのカードが出たとき、占者(ゲスト)の判断や決断が本当に正当なものか、今一度自分の心に聞いてみましょうと告げています。カードがスプレッド内のどの位置に表れたのかにも注目してリーディングする必要があります。そうすることで、軌道修正が必要なことや、再考する必要があるものを浮き彫りにすることができます。

カードの意味を更に深く考察

ソードの2における目隠しは、混乱を示すものではなく、意図的に視界を見えなくするものです。ソードは外部から攻撃されたとしても抗戦するための準備はあります。ソードはバランスを崩れさせる恐れや怒りを象徴します。ソードの2の人物は攻撃に応じる意欲はありつつ、外的なものから隠れようとする意思もあり、その狭間で緊迫状態を保っています。この人物は女性で、女性がとるポーズに注目してみましょう。交差している手の位置は彼女の胸の位置にあります。灰色のドレスは彼女の感情がせき止められていることを表しています。感情は抑圧されればされるほど感情的になって爆発しそうになります。それが緊張状態を示します。

ソードの2の背景に広がる水平線は大アルカナの女教皇のベールの向こう側に広がっていた水平線と似ています。感情の揺れ動く水面から守るヴェールがないソードの2は女教皇よりも感情的になりやすいことを示しています。自分の感情を内側に留めていられるのは紙一重といったところでしょう。ソードの2はヒステリックに陥りやすい女性の感情的危うさを表しています。

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